素数大富豪が8121013倍強くなりたい

素数大富豪の攻略・布教活動をしていきます

マスプライム杯2022の感想記事

こんにちは、OTTYです。マスプライム杯2022の自戦の振り返りをしていきたいと思います。結果は準々決勝第1試合でnishimuraさんにストレートで敗れベスト8という悔しい結果となりました。1戦しか戦っていないので、記事は短いですがせっかくなのでまとめておきます。

会場が風流だった

youtu.be

未視聴の方は全試合見ることをお勧めします。特にnishimuraさんとカステラさんの決勝戦は全試合教本に載ってそうな綺麗な試合で面白いです。

今回覚えた素数など

最近素数大富豪から遠ざかっていてやばいやばいと言いながら、6枚11,12桁、7枚13,14桁を復習をした。あとは初手10枚出しへのカウンター用に秘密兵器をいくつか覚えた。
最近流行っている(?)超多枚数出しに関しては何を覚えればいいかを考えているうちに大会当日を迎え結局覚えることはなかった。

試合の振り返り

nishimuraさん戦

いきなり昨年の優勝者とあたってしまう。昨年の優勝者vs準優勝者がいきなりぶつかるのも抽選完全ランダムの怖さだ。

1戦目

OTTY後手でのスタート。じゃんけん強くなりたい。

n:(333489TJKKX)
O:(24556778JJQ)

弱めの手札。向こうも手札が弱くて全出ししてきて長期戦なるのに願う手札。nishimuraさんが初手8~10枚出ししてきたらどう返すかを考えるも知ってる大きな素数はなさそう。

n:3433
O:D(7)8647

4枚出しとなると、後ろにはKJQJかそれに準じる何かが控えているのだろうと推測。札の並べ方もそれっぽい。ドローしてKを引きたかったが引けず。合成数カマトトをすることも考えたが、nishimuraさんなら二刀流などの対策しているだろうと判断し8647で応戦。勝ち筋はnishimuraさんがKJQJを切り札にしていないかつ次のドローでKを引き当てることのみ。

n:KJTK
O:D(4)%

Kを引ければ勝ち、引けなければ負け確定というシーン。気合を込めてドローするもKを引けずにパス。

n:X[IN]
n:89#


nishimuraさんの時間の使い方、札の並べ方、出された3433などから総合的に判断して、安易な合成数カマトトをしなかったのは正しい選択だったと思う。
Kが引けなったのは仕方ない。真の決闘者の運命力が欲しい。

2戦目

OTTY先手でのスタート。

O:(AA224489TJQ)
n:(23457TTJQKX)

あまり良いとは言えない手札だが、8QTがあるので何か作れそう。一応8QT2A24J→94Aという選択肢はあるがnishimuraさん相手には心もとない。そのためドローするのは既定路線として、Kか3があれば知ってる長めの素数を作れそう。それ以外なら基本的には全出しが良さそう、などと考える。

O:D(9)8QTJAA442929,P(A2336888TQQK)
n:KXQTJ|X=K
O:D(5)%

9を引く。全出しの失敗。試合の長期化を望むものの、5枚出し2番目に強いKKQTJを出される。nishimuraさんがKXQTJ|X=Kを出してきたのはこちらの初期手札にKが1枚もないことを確認し、ペナルティの引きが相当よくないと返せないと判断してのことだろう。
ペナルティではKが1枚しか来ず、5枚出し最強のKKQKJを出すことは不可能。もしドローでKが引けKが2枚になった場合でもKKQQJ=599*967*2267を出すのは不可能なことを一応確認しつつも何かの間違いでnishimuraさんがミスったとき用にドローをしておく。

n:57[GC]
n:T243#

敗北が確定。
去年の雪辱を果たすことはできませんでした(ノД`)シクシク
8QTA2A2J4949が素数なので覚えてく(ノД`)シクシク

nishimuraさんの手札が強く、仮にこちらが初手8,9枚出ししてても切ってきそうな手だったので、初手全出しという選択は結果としては正解だったように思う。ただ、1001チェックぐらいはちゃんとするべきだった。8QTJAA442929は7と11の倍数なのでちょっと恥ずかしい。8QJTAA429429(合成数ですが)など1001チェックを1秒で通せる並びは作れるのだからやることはやるべきだった。

全体的な感想など

やはり対面でする素数大富豪は楽しかった。対面の素数大富豪からでないと得られない栄養素がある。

トランプの4隅に数字が書いてあって札がわかりやすかった。マスプライム杯2020では真っ白な手札でわかりづらい試合をしてしまったが、今年はそんなことなかった。

マスプライム杯2020でのOTTY並べ方
マスプライム杯2022でのOTTYの並べ方

見やすいトランプを作成してくださりありがとうございます。

大会に備えて、はちさんと週末に集まって秘密の練習をしたのも楽しかった。実践形式での対戦はもちろん、色々と有意義な議論もできたので、いつか形にしたい。

屋外レクリエーションにもぴったり

最後になりますが、運営スタッフの方々本当にありがとうございました。特に当日の配信周りを一人でこなしていたはなぶさんには頭が下がる思いです。

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

マスプライム杯の感想記事

こんにちはOTTYです。
先日行われたマスプライム杯で準優勝&最大素数賞(決勝大会)の成績を残すことができました。
もう1ヶ月以上経っていて旬をすぎた感ありますが、せっかくの自己ベスト記録です。この先今回以上の成績を残せない可能性もあるので、試合の感想とか出した素数の振り返りをしていきたいと思います。

マスプライム杯のURLは以下になります。

www.youtube.com

www.youtube.com


あと、カステラさんの数譜がまとめてくださっているので、決勝トーナメントの数譜はここをみてください。

graws188390.hatenablog.com


今大会に向けてしたこと

まず僕のマスP大会の戦績は次のようになります。
マスパワー杯2018:マモさんに2-3で敗れベスト8
マスパーティ杯2019:ドゥーさんに1-2で敗れ初戦敗退

普段ヘラヘラしてても、やはり去年の初戦敗退は悔しいものでして、とにかく今回は勝ちたいという気持ちがありました。しかし、昨年以上の猛者ばかりで、2019年後半からあまり成長してない僕が勝ち進むことは難しいと思っておりました。

最近は初手の7,8枚は普通に返されるし、大量に引いた後に7枚14桁や8枚16桁が普通に飛んでくるやべー世界です。また、OverKJQJもほぼKKKQ以外信用できないなど本当に魔境です。

そんな大会に挑むにあたって以下の素数は必須だと思い、覚えようと試みました。

•7枚14桁、8枚16桁の使いやすそうなものの暗記
•6枚11桁の暗記(頭が6以上で使いやすそうなもの)
•5枚5桁、6枚6桁レパートリーを増やす(重複のないもの、厳選した三つ子など)
•6枚12桁の復習(KKJQKJとか忘れてててビックリしました)
•めっちゃ長い素数
•革命用の隠し球

こうみると色々覚えているように見えますが、実際ほぼ忘れてます。素数表を作って満足してろくに見てないものもあります。とりあえず覚えてみて覚えられないものが1分で思い出せるわけがないというスタンスで脳に優しい素数のみを覚えました。

解説について

予選会ではけんさん、なきゃのさんと一緒に解説の担当をさせて頂きました。聞いていただきありがとうございました。

札幌杯でも解説をさせて頂いたので、その時の反省点を踏まえて、「この組だとこれで素数でしたね」「ここ勝ち筋ありますね」的なプレイヤーが知らないであろうことを発言するのは避けるようにしました。あと、専門用語、合成数カマトトやOverKJQJなどは何度も説明をするように心掛けました。

個人的にはどちらかというと対戦者の気持ちを代弁するような解説を心がけ、次の盤面の動き方を予測した解説にしようと心掛けました。試合のニッチなポイントの解説を聞きたいニーズがあるのかもしれませんが、今回はこのスタイルでした。

また、オンラインでの掛け合いはオフラインと比べて難しかったです。相方が資料を見ているタイミングだったりとか、オフラインだったら察して話繋げるのになぁという間が多々ありました。

札が見えないなかで次の一手を予測して話すのは大変でしたが、札幌杯よりは盤面の読みはそこそこできたように思えます。ピンポイントな読みはあまり出来ませんでしたが。

プレイヤーの意図が汲み取れなかった場面が多々ありました。後から聞いて理解するなど、自身の思考の硬いと思う点もいくつかあります。あまりにも個人的なセオリーに則りすぎた発言をしていたりする部分も多々あります。カードカウンティングも不十分で、後から見ると頓珍漢なこと言ってるな〜ってところもあります。あと、もう少し雑談的なのを挟んでも良かったと思います。また解説する機会があれば、今後の課題としたいです。

解説についてのもろもろはなきゃのさんの《ここになきゃののアドベントカレンダーの記事のURLが入るので、はやく書いて》を読んで下さい。

超主観的な試合の振り返り

ここから予選も含めた5戦分の振り返りを完全に僕の視点で超ざっくりをします。でこぽんさん、ドゥーさん、はちさん、3TKさん、もりしーさんの順に簡単ですが思考過程を交えて振り返っていきます。だいぶ時間が経ってるので印象的だったハイライトのみ抜き出します。

vs.でこぽんさん

でこぽんさんは語呂素数で長い素数を出してくるプレイヤーです。また、天鳳を狙った全出しを多用しております。迂闊な素数を出すと強い素数合成数(KQJKとか)で強引に手番を握られて全出しの試行回数を稼がれると負けそうです。そんなでこぽんさんには先手番できるだけ短期決戦で挑もうと思いました。でこぽんさんは反対に長期戦に持ち込みたいだろうと考えているだろうと読んでまして、1戦目はそれが上手く刺さった形になります。4523からの69QTJK9です。この素数KTQJ+699なので実は二刀流で組み切れていません。合成数カマトト読みの4+7で組んだ形です。

2戦目はでこぽんさんの初手10枚出しでいきなりの絶体絶命です。負けを確信しました、、、、がまさかの組み切っておらず、首の皮一枚で助かります。その後、手札をうまいこと減らしつつ、でこぽんさんが出したいと言っていた「はいはいお疲れさん(81810213103)」で勝負を決める。*1手札に恵まれとても上手く組めた試合でした。

vs.ドゥーさん

ドゥーさんとは昨年マスパーティ杯で対戦し、そのときに1-2で敗れております。長期戦で、僕が渾身の56QT24Kxを出したらドゥーさんに9643KTQJ(多分?)を出され、その後ペースを握られ負けた記憶があります。

1戦目は相全出し後、KKXXが手札に来るという圧倒的有利状態になりました。最初は組みきれず、とりあえず6枚で組もうとしますが、失敗します。がドゥーさんも失敗し、再びこちらに手番がきます。ここでKKQQJ=599*967*2267が出せることに気づきます。そうすると他の部分もスラスラ組めて上がりまで持っていけました。

2戦目は全出し後かなり札が悪く、1戦目のツケが回ってきたなぁ、と思いました。相手の9枚出しに対してA,Xを使用しなくてそこそこ大きな8QTJJ632Jを出しました。(8QTJJ632Axが4つ子)これにより、どうにか革命を起こすことができました。革命後はこちらがA0Aを切り札にするプランで組めたのでよかったです。

2戦ともなんとかうまく組みきって勝つことが出来ましたが、2戦目A729のAを回収されていた場合はやばかったです。

vs.はちさん

はちさんは、とにかく混戦を粘って勝つ印象が強いです。全出しから少し減らしてからの組みきりや、機会を伺って革命をしたりして有利な状況を作りながら勝つプレイヤー、というイメージです。

1戦目は自明な勝ちです、手札が最強でした。
2戦目、最大素数を出した試合です。それまでの流れが面白い試合です。革命下でXを2枚持たれていてもうどうしようもない状態だし、合成数カマトトしたのに山札にA置いてくるし(これはA729の上に1枚重ねる高等プレイしたつもりだった)、手番が来ても革命返しがあまり有効にならなそうだしで負けそうな試合でした。

はちさんの過去対戦を分析すると長丁場の場合、手番よりも手札を強くことを優先する傾向にあり、手番が来た時に大きな素数で攻撃を仕掛けられるのでは、とは試合前に考えておりました。

なので、不利な状態でも手番が来る可能性を信じて大きな素数をつくることに集中しました。そのあとは時間切れで勝つつもりでした。

時間切れまで粘ることを視野に入れて手札を減らしていたときに突如繰り出された267!!!そこに突き刺さる8QTJKQ3456789AA2359QT7!!!!からの44TKKJ!!!2セット目は大きな素数を有効に使い勝利できた試合でした。8QT~については下の方に覚えた経緯書いておきます。

vs.3TKさん

3TKさんは7枚出しの組みきりが強い。割と3TKさんが優勝するのでは、と本気で考えてました。弱い7枚→そこそこな7枚→7枚14桁→残りという戦術が強いです。一応対策として、7枚12桁、7枚13桁をいくつか覚えて、弱い7枚に対してKやX(革命を起こす場合はA)を温存しつつ嫌がらせをするということは考えてました、がこれも難しいですよね。また、17枚出しという超多枚数出しが驚異で、17枚出しをされた時用にいくつか素数を覚えましたが、まだ実用性は低いです。いつか使いたいですね。

1戦目は9643X3TA2J|X=Aという10枚出しです。Aで絵札をバラしてかさ増しをしました。10枚なら切られないだろ、という考えです。結果これが刺さった形になりますが、なんかちょっと違ったら知ってる素数出されそうなぐらいの手札で怖かったです。
2戦目は初手HNPで負けました。肝心なときにHNPできるのは才能。ちなみに僕は今大会HNPしてません(多分)。
3戦目は初期手札悪くないものの偶数が多すぎる。とりま487をだすが、あまりいい手ではない。当然合成数カマトトされて、困って全出し。その後3TKさんがKがなかったからか革命をしてくれて、ジョーカー2枚持てた状態で革命になったのでペースを掴めました。5枚出しのラリーもいい感じにでき、直前に覚えた444QJやいいコックさんも出しつつ、勝ち確定まで持っていけました。結果として相手の革命に助けられた試合になりました。最後まで偶数が重かったです。もっと素数覚えねば。

vs.もりしーさん

もりしーさん、4連覇おめでとうございます。
1戦目は仕方ない。決勝大会仕様のもりしーの札ってこんなんだったなぁ、と一昨年のカステラさんや去年のnishimuraさんのことを思い出しました。

2戦目はうまく時間切れを使えたと思いますが、正直な話、もっとうまく組みきれよ感は強いです。緊張していて楽な戦術に逃げてしまいました。もりしーさんの5枚出しに対してA0A33を出さなかった話とか、JTTT6Jと53をどちらを先に出すかとか、334を捨てたこととか、時間切れに持ち込むノウハウとか、この試合に関しては語りたいことが多すぎて纏まりませんでした。気が向いたらこの対戦の反省記事をあげますが、期待しないでいてください。個人的には色々新たな課題や戦略などが見えた興味深い試合です。*2

3戦目は手札には恵まれたものの9枚返せず負ける。5戦を通してみるとチャンスがあったとするなら、この試合だったのですが、この時点では実は知っていた素数はなさそうでした。素数のレパートリー増やしたい。

4戦目はこちらの全出し失敗から、もりしーさんの11枚出し。8QTJA369469で応戦し、そのまま手番を渡さずに勝利。手札多いと11枚は普通に返ってきますし、その後は手番来ません。

5戦目は、KTQJの二刀流戦略をとられ敗北。唯一の勝ち筋があったとするなら、こちらにJが3枚あったことから相手の切り札がKJQJ出ない可能性まで考え、TJJKを温存しつつ426Jなどで応戦し、次の引きでQかKを引くことに賭けるというプランでしょうか。ここまで頭が回らなかったのは反省してます。*3

負けてはしまいましたがフルセットで対戦できたのでとても楽しかったです。開会式で話した「打倒もりしーさん」のあと1歩のところまで来れただけにとても悔しいですが。いつかリベンジをしたいですね。

全試合通して

手番と手札にかなり恵まれたという印象ですが、すごく楽しくプレイングができたと思っています。対戦して下さった5名の方々、本当にありがとうございました。また対戦してください。

8QTJKQ3456789AA2359QT7について

今回、8QTJK12345678911235912107という素数で最大素数賞(決勝大会)を頂きました。ありがとうございます。僕はマスパワー杯2018での最大素数の記録を持っています。そのときの素数が812102124139です。今見るとめっちゃ小さいですね。素数大富豪のインフレがいかに激しいかがわかります。

f:id:OTTY:20201231231459p:plain
とにかく長い......


最近では、3TKさんの17枚出し四つ子素数だったりカステラさんの98765431122T92JKxみたいな長い四つ子素数が現れ始めています。自分もそれと同じかそれ以上に長い素数を覚えようとしました。ただ何を覚えれば実用性があるのかわからない状態でした。そこで実用性を少し分析しました。

実用性とは次の3つの要素があるのではと思ってます。

  • 環境での強さ

まず、素数の作りやすさは重複の少なさや、コストの低さ(KやXの使用が少ないなど、特に組み切れないときに手札に揃っていそうかなど)。見つけやすさは自身の目に留まりやすさ、強さは長さや一応それなりの大きさなどです。

これらを総合して何を覚えるか色々考えて8QTJKA23456789から始まる素数にしました。8QTJKは僕が元々好きな8QTの並び*4となきゃのが愛用してるQTJK素数からきてます。その後ろにA23456789を並べるのは、重複が8しかないし、めちゃくちゃ覚えやすいし、見つけやすいといういいことばかりです。(98765432Aでも良かったかもしれないがA2をQで代用できるというメリットがあるため昇順にした)。この並びを思いついたときは驚きましたし、8QTJK最高だなと思いました。

その後ろは気合で覚えるのですが、同じ札を3枚使わなくて良いという出しやすさを持っています(1123の部分をJ23で出すとすると、末尾のxを除いて同じ札2枚までで構成できます)。*5
20枚を超える四つ子素数のなかでは、とても出しやすく覚えやすい素数ではないでしょうか。まさしく8QT素数の真骨頂です。いくつか似たようなのも覚えたので、それらも使っていきたいです(桁的には少し小さい)

123456789という単純な並びをチャンクとしてみることでこれ以上ないぐらい素数の長さに対して楽に覚えられて使える素数に仕上がったと思います。

皆さんもこんな感じの長い素数を探してみてはいかがでしょうか。特に、自分が目につきやすい組+123456789という単純な並び+重複の少ない何枚かという構成、オススメです。重複多いなら123456789からよく使う札抜いてもいいのかもしれません(例えば8QTJK12345679という並びもありだったのかもしれない((とは言ったものの、個人的には頭には3の倍数の組がついて欲しいという謎のこだわりがあり、それを満たすために8を重複させてる部分はありますが)))。ただまぁ、22枚出しをするためには最低でも手札が30枚ぐらいはある可能性が高くて、残りの手札をうまく捌けるのかという疑問はあります(⌒-⌒; )

超多枚数の時代……来るんですかね??

今大会、予選で3TKさんが出会った11穣が全大会を通しての最大素数となりました。レギュレーションが違うとはいえ、こっちは8穣なので当然小さいわけでして少し残念ですが、知っている数にしては相当な大きさだったと思います。何より知ってる素数で再現性があるというのは誇るべきでしょう。並びもきれいですし。

山札が切れたときのレギュレーション、時間制限について

今回かなり、ルールをうまく活かした戦い方ができたと思います。ルールをよく読んで良かったです。山札のカウンティングはほぼ完璧*6だったし、時間切れを狙い通りに決められました。おそらくこのルール突き詰めれば、今までの素数大富豪にない高度な駆け引きができそうだなと思いました。

山札のカウンティングについて、デッキ切れ時のペナルティ

本ルール、山札がシャッフルされるので、1ラリーの分がそのまま山札になった場合、KやX、Aの位置が把握できないので手札を強くするには、底まで引く必要があります。
山札カウントは直前に少し練習しました。多少の誤差(自分相手のドロー分)は許容してカウントしつつ、1,2枚捨てられるぐらいは仕方ないと思ってギリギリを攻めるようにしましたが、自分がドローしたかすら忘れるのに相手のドローなんて覚えられるわけがないです。本当は山札の厚みだけでだいたい把握できると強いですね。

捨てる札*7 もかなり悩みました。30秒で何捨てるか判断するのは難しいが、そこそこうまく捨てられたと思います。(はちさん戦では3を捨て上がれるようになったし、もりしーさん戦でも何も考えずに334を捨てたわけではない。でもあそこはもう少し考えても良かったかもしれないが)。

このルールにおける多枚数出しの強さは一考の余地があります。山札が少ない状態での多枚数出しは相手がチャレンジをしづらくなるため、切られづらくなります。超多枚数出しが強いルールだと思いました。

時間切れについて

今の素数大富豪、KやXの数が勝敗に直結しやすく手札が悪いと相当な不利を背負うことになります。しかしこのルールがあることで圧倒的有利な手札でも手札を減らしていないと負ける可能性が高くなるという、手札の消費を促すルールになっています。

手札を全部消費できなくても、手番が回ってきた場合に、超多枚数出しor強い素数で手札を減らす→何か切られて良い低枚数→知ってる素数を残して時間切れを狙う、というパターンが取れます。この戦術ならハンド差を覆すことができます。

山札枯渇時にジョーカー2回で2分稼ぐことが有効な戦術になったり、その後のグロタンカットで露骨な遅延を挟んだりできるわけです。劣勢でも手札枚数を減らすことで(両方素数でないときに)勝てるという、今までの素数大富豪にはない

ただこのルール、ギリギリのシーンでは、審判の素数判定の速さで勝敗が決まる場合もあるので、審判が責任を感じてしまいそうです。(もともとは初心者同士の終わらない試合をしているときの強制終了ルールなので、こんなこと気にしなかったと思います)

このルールで見てみたい事

  • 多枚数に対して相手が切らないと負けると判断してHNPを狙ったが当てられず、山札切れを起こさせてペナルティで上がる
  • めっちゃ時間稼ぎする、特に時間を稼ぐためにジョーカーを捨てる戦術
  • お互いに時間切れ後の素数で勝ち狙いで小枚数出しの変なラリーが続いてしまう

などなど、無限の可能性がありそうです。

おわりに

僕は最強の素数大富豪プレイヤーを目指していますが、最も面白いプレイングをするエンターテイナーも目指しています。面白い勝ち方をしていきたいですし、綺麗なプレイングをしたいです。今大会ではどの対戦相手とも良いプレイができたと思っております。本当に楽しかったです。

最後に年末らしく来年の抱負を述べておきます。「革命に強くなる」と「初タイトル」、「手札の並べ方」です。動画の手札めっちゃ見づらい……申し訳ありません。次回までに改善したいです。

*1:以前この素数の語呂を頂いたときはハイパーお疲れさんだった

*2:この感覚はマスパワー杯2018のOTTYvsマモさんの3戦目で味わった感覚に似てると個人的には思いますが、この感覚が他人に伝わるのだろうかは謎

*3:これに近いミスを解説のときにしていて、札幌杯のなきゃのさんvsカステラさん戦の4戦目の解説を行った時、Kの枚数に関して言及できなかったことに近い悔しさを感じています。カードの枚数に対する感覚を深めたいです

*4:そういえば、8QT素数をOTTYの素数と言ってくれる方がいるのは大変嬉しいのですが、畏れ多すぎます。使い勝手がとても良いので8QTは皆の8QTにしましょう。

*5:逆にこれが仇となって4つ子末尾3を出したら末尾9で返される可能性がありますが……

*6:はちさん戦のときの山札を1枚残したが、それがAだったという不運を除く

*7:個人的には無条件に札を捨てられるのが強すぎだと思っていて、素数を捨てられるようにするなどの制約はあってもいいのかもと思ったり。その場合捨て札を公開することになりますが

ラマヌジャン革命での戦い方の考察

この記事は素数大富豪 Advent Calendar 2020 - Adventarの22日目の記事です。昨日はカステラさんによる「全出し」との付き合い方 - 初代素数王の備忘録でした。現上位プレイヤーが全出しをしている意図についてくまなく解説されております。最近は本当に相全出しから始まる試合が多いですよね。今日の話題は相全出しに超密接に関わってきますし全出し前提のメンタルで書いているので、全出しに馴染みのない方は先にこれを読んでください。


はじめに

この記事は12/6の二世さんの記事の考察編になってるはずです。ラマヌジャン革命が戦略として取り入れられ、回数も増えているというお話でした。さらに、革命を起こした方の勝率の低さについても着目されてます。

今回はプレイヤー目線でのラマヌジャン革命の見え方について語っていきたいと思いますので、二世さんの記事が未読の方はこちらも先に読むのをお勧めします。

nisei.hatenablog.com



この記事はざっくり3本立てです。まずは革命が増えている理由について解説します。相全出し・合成数カマトトによる山札の枯渇が最近革命が増えている理由なのでは、ということについて説明していきます。
その後に、今のプレイヤーの革命下での思考について解説します。イメージによる部分も多いですが多くのプレイヤーが心がけているであろうことをまとめました。
最後にこれからの革命の戦術について予測していきたいと思います。二世さんが記事で指摘していた「革命を起こしたプレイヤーの勝率があまり高くない」現象について、まだ革命下の戦略、素数合成数が開拓されていないだけなのではという内容です。


革命回数が増えている理由について

二世さんの記事でマスP杯での革命が増えているということは明らかになっていますが、オンライン大会でも革命が増えている印象です(きちんとカウントしてないのでわかりませんが)。

これに関しては革命の戦略そのものが深化したというよりも、相全出しや合成数カマトトによる手札枚数の増加、それに伴う切り札のインフレによるものではないかと考察しています。
一言で言うなら、手札が多いときは自分の有利不利が明確になりやすいからだと考えています。以下解説してきます。

まず上位プレイヤーの相全出し環境で常識になっている事実を述べていきます。

  • お互いが全出しをしてお互いの手札がほぼわかる
  • Kの枚数とジョーカーの枚数は把握必須
  • n枚2n桁の切り札は相手に絶対切られないものでないと安心できない(理論上最強じゃないと切られる可能性は大いにある)
  • 相手は強いn枚2n桁素数を知っている前提で立ち回る

この4点は間違い無いです。

相全出し後、山札が最小6枚*1になり、ほぼ相手と自分の手札がわかる状態になります。そのあとわちゃわちゃ*2して54枚の位置が把握できます。
この手札が割れた状態で手番を持った上位プレイヤーは、まずKの枚数などを見て、6枚ぐらいまでの最大火力が相手に切られるかを考えます。*3そのときにKの枚数が2枚以下*4のときなど、切り札としては何を出しても切られるだろうというときがあります。切り札がないならどうするかと言った話ですが、多枚数で攻めることもありますが、なかなか大変な印象です。

そこで革命です。

自分と相手の有利不利が手札から把握できるからこそ、ひっくり返すために革命が有効になってきます。もちろん革命して有利になるか不利になるか、という部分は考えた上での革命です。具体的なことは次章で解説します。どの程度のアドバンテージを得られるから革命起こすかは状況によりそうです。革命しないと相手が上がる場合は不利になってもミス待ちや妨害目的でする場合もあります。

とりあえず、現代の素数大富豪は切り札が理論値に近付いていて、有利不利が手札から概ね把握できる。だから不利を打開するための策としての革命を行うという、僕なりの解釈でした。*5


プレイヤーが革命下で考えていること

現上位プレイヤー達が革命下で考えていることや、戦略を雑多に紹介していきます。相全出し後のお互いが手札をほぼ把握した状態でのプレイングを想定しています。「革命を起こす側」と「革命を受ける側」と「どちらにも言えること」で戦略を分けてみました。実際には混戦になって「どっちが革命したっけ?」になることも少なくないですが。

革命を起こす側

革命を起こすかの判断について

革命下はAAやAX|X=0から始まるn枚n桁が切り札になる世界です。AとXがすご〜く重要です。AやXをあまり持ってない状態で革命を起こすのはリスクが相当高い行為です。どのような手のときに革命を起こすべきでしょうか。とりあえず今回はAとXの枚数を考えましょう。(以下、AX|X=0を単にA0と表記します)

この素数大富豪というゲームはすごく上手くできていて*6革命をするのにA729でAを1枚消費する必要があります。そしてこのAは相手に回収される可能性があり、革命起こしてアドバンテージを取れる手札は限られてきます。

革命を起こし、相手にA729のAを回収されてもAとXの枚数で明らかに優位にたてるのは手札にAAAAXX/AAAXX/AAXX/AAAAXがある時になります。理論上はAXXも有利なはずです、XXを使いこなすのは難しそうですが。AAAXを持ってて初めて平等になります。要するに革命をして有利になる手は結構限られてくることになります。

もちろんKが独占されていてもうどうしようもない場合など、上の状態でなくても相手をかき乱す目的での革命*7はありですが、相手が全く動じずに、むしろ不利になる場合もあります。難しいですね。

原則、手札にAAAAXX/AAAXX/AAXX/AAAAX/(AXX)/AAAXがあるときに革命起こすのありだと思いますが例外もある、といったかんじでしょうか。


4枚出しをしない

4枚出しした時点で、A729出してくださいと言っているようなものです。質の悪いことにA729って革命下でかなり強いので、4枚出し弱い素数を出すと速攻で革命返し喰らいます。革命時の4枚出しは封印しましょう。


手番を渡すと革命返しされる

こっちが革命下で有利なときには相手に手番を渡すと革命返しされます*8。要するに手番を渡さないで勝ち切るという厳しい戦いが強いられます。これかなり難しくてここが革命の辛いところだ思います。特に相手がラリーに応じずいきなり小さい素数を出してくるパターンではAの消費を強制されたり、手番を渡さざるを得ない場面もあります。ここはラリー刻んでくれるお祈りするか6,7枚など自由自在には出せない枚数で攻めるかだと思います。




革命を受ける側

A729のAの回収

Aの枚数でアドバンテージを取るために相手の出したA729のAは絶対回収はしたいです。向こうは全出しやカマトトができない状態なのにこっちはカマトトし放題なので比較的有利にAを確保できるはずです。

・手札が強いとき(AAXがあるとき)
A0A3またはA0A9、A02Aがあり*9かつ今の山札+5枚*10を全回収できるほど手札がある場合、 A729に対してそれらを出してその後全出しで全出しチャレンジできるしAを回収できます。強い札を持ってるときはA729を切って全出しがオススメです。手札が少なくて山札回収できないときカマトトですかね。

・AやXの枚数で負けているとき
①カマトトする。
とりあえず手札増強も兼ねてカマトトします。ここでのポイントは原則山札を引き切らず流れたA729の上に何枚か(3~4枚とか?)ある状態にして相手がグロタンチェンジしても引けない位置にAを埋めましょう。次の相手の手に対して合成数カマトトしてAを回収しましょう。

②半端な手を出す
ケースバイケースで難しいことろだと思います。相手にAが渡る危険性がありますので、一見
不利になりそうです。しかし、相手に「こっちに手番を渡したくないので応戦する」or「Aの消費がしたくないのでパスして手番を渡す」という嫌な選択を突きつけることができる場合があります。*11さらに相手が応戦を選択した場合に、その後Aを消費して弱くなった手で戦うor全出しで回収するといったこと決断させることになります。ここの選択に関しては現時点では人によってかなり異なりますので対戦相手によりけりですかね。*12
いずれ、Axxxと超多枚数と残り素数を持ってる場合、相手のA729に対して、Axxxを出して相手がAxxxより小さい数で切り、その後A回収目的で全出ししてくるorパスしてきて、超多枚数出しで一気に決めきる、みたいなことが相手の行動パターン、自分の素数量、AとXの分配によってはできたりするのかもしれません。そうなったとき、ここの選択はよく考えるところなのかな、と思います。



ラリーをしないほうが強い(かもしれない)

今の素数大富豪では、革命を起こした側はラリーを挟みつつ手札を減らすのが主流です。相手はラリーしてくれないかなぁという気持ちで3枚6桁や5枚9桁を出してきます。そこに突き刺さる無慈悲な223とか、5枚5桁小さめでAを使用しない手は相手のペースを乱す良いプレイングになりそうです。パスしてくれて革命返しができたり、動揺してポロっとAを消費してくれたりしていつの間か有利になっていたなんてこともあります。相手が次の手で出そうとしてる絵札枚数ぐらいは想像してそれより小さいのを狙えたら強そう。



革命返しについて

相手がXXを持っていたりして圧倒的に不利な時には革命返しを狙いたいものです。
相手が絵札を大量消費する素数をたくさん出してきたらカマトトでKを回収したりして、虎視淡々と革命返しを狙いましょう。手番は相手のミス待ちか、ラリー期待の素数に対して強い素数で無理矢理手番をとるかして、どうにか手番を握りたいですね。ここお祈りポイントです。



どちらにも言えること

AとXは温存する

AとXは切り札に使うために取っておきます。それはそうですね。
あと、これはあるあるな悩みですが、Aが使えないと多枚数出しでKをA3、QをA2にして出せないので多枚数出しの対応が厳しいです。Aをこのような多枚数として出すのはもったいないですが上がられそうな時は出さざるを得ないです、悲しいですね。
Xは0として使用するのがメインになってきます。というかこれがXの強さです。0は他の札で代用できないのでA0Aなど切り札を作るのに必須です。


多枚数出しは平常時と同様に強い

これもそれはそうで、相手が知らないような枚数で攻めれば強いです。


お互いの手札が拮抗していると長引く

2人とも革命下で戦いたいときは大抵お互いにAAX持ってることが多いです。切り札はお互いにA0Aなんてパターンです。こういうときはお互いにAAXを消費せず慎重に全出し合戦などで試合が長引く傾向にあります。


革命返すのはあり

お互いが革命下で戦いたいときでもいきなり革命返しはありです。相手の勝ち筋を無に帰することができるのでそれだけで強いんですよね(あがれるとは言ってない)。相手が勝ちパターンに入りそうなときは強引に革命返ししましょう。革命下で戦ってたらいつの間にかKがたくさんあってKKKKTJとかあるやんってなることもしばしばあります。革命返し考慮の絵札の温存はできると強いですね。


やっぱり4枚出しはしない

4枚出しをすると革命返しがきます。お互い革命下で戦いたいと言っても相手の妨害として革命返しは優秀なので、止めるのが無難。


2枚出しもあまりしない

グロタンカットがかなり小さいので脅威となります。まぁ平常時の相全出し後の2枚出し進行もあまり見ないので、グロタンカットされるのを嫌うというのもありますが2枚出しじゃ捌き切れないこと多いというだけの可能性もあります。後、お互いにA0=2*5を出せる場合手番を取られて革命返しにあうパターンもありますし。



これからの革命の話

二世さんの記事で触れられてた「革命を起こしたプレイヤーの勝率があまり高くない」現象は、革命後に主導権を握りつづけて勝つのが難しいことが原因として挙げられると思います。(ⅰ)AとXでアドバンテージを持っていること、(ⅱ)相手がラリーに応じたり革命下での戦いに付き合ってくれる。手番を渡しても革命返しを起こさないでくれる、(ⅲ)A0Aなど強い素数を用いて組み切る。
現在は基本的に(ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)を満たして初めて勝てる状態です。(ⅰ)に関しては運です。革命する可能性を常に考慮しAは平常時でも温存しておくといいですがお互いそれをするなら結局運ですね。改善できるのは(ⅱ)(ⅲ)です。ラリー回数を減らす、多枚数出しの強い素数を覚えるなどで勝率があげられるはずです。革命下の切り札と聞いてA0Aぐらいしか思いつかない人も多いのでは、と思います。革命下の切り札の枚数を上げることで組み切りやすくする、そんな気がしませんか?

以下にこれからの革命戦略で起こりそうなことを予想していきます。

強い素数合成数を使いこなす人が出現する

切り札として有効なラインがインフレしているのは最初のパートで説明した通り周知の事実です。今の革命の切り札、3枚出しではA0Aが出てきますが、5枚出し、6枚出しはまだ全くと言っていいほど強い素数が出てきてません。4枚出しに例えると8QTKが強い時代ぐらいのノリだと思います。ということはこれからインフレ(デフレ?)が起こります。

まず現時点では、5枚出しの最小素数すら知らないという人が多そうです。最小はA0037らしいです。僕は知りませんでした。ジョーカー2枚必須素数なんで今は実用性はなさそうに見えます。ジョーカー2枚持ってるならA0始まり素数であれば必ず流れるからそっちから流行りそうです。

出しやすさ、実用性を考えると、お互いがAAXを持っているときの切り札としてA0A始まり最小素数A0A33、2番目小さなA0A39はこれからの時代必須になると予想してます。これは互いに革命時にAAXを持っている場合、革命返しをせずに進行するパターンでの切り札となりうるからです。AAAX以上を持っている時でもA0A33が出せるので、まずはこのラインだと思います。

A0A33がA0A最小素数なら、当然それより小さな合成数も重要になってきます。お互いがAAX持っている環境下で使えるものはA0A25=3^4*5^3A0A28=2^4*3*2Jです。この2つは覚えておきたいですね。実際は相手も同じものを出せるケースがあるため、カードカウントが必要になりそうですが。*13

まぁ、こっちがAAAX持ってるならA0AA9=3*3373やA0AA4=2*K*389も出せるけど、相手の最大火力がA0223(3の枚数は置いておくとして)なのでA0A始まり素数でも流せるので、まずはやっぱりA0A33とその周辺を覚えたいですね。

さらにさらに、ジョーカー2枚合成数のA00A6=2^5*3KやA002A=J*9J、A0033=79*Q7、A0043=J^2*83、A0049=K*773、A0072=2^3*Q59こういうのはロマンの塊です。使いたいですね。

お互いがAAXを持っているときのA0A始まり最小素数、6枚ではA0A267です。こいつは覚えておきましょう新時代のスタンダードです。そしてこいつに勝てるA0A243=739*K7、A0A248=2^7*7*J3、A0A249=983*T3ここら辺はアツいです、まだいくつかありそうなので各自で探してください。

6枚の場合、AAAX持ってるならA0AA97、A0AA83、A0AA73...みたいな素数も使用される場合があるんでしょうか、コスト高いからしばらくは使われないのかもしれませんがわかりません。



いずれは7枚8枚についてもA0A始まりの素数覚えたりする人がでてくるのでしょうか。7枚ぐらいまでくると20枚から組み切れたりするようになったりするんですかね。そうすると相全出しから革命後の組み切りまで(A729でカマトトしてくれれば)読めることとかあるんですかね。怖いですね。


とにかく、A0A始まりの強い素数を覚えて組み切りやすくなりそうです。というかここらへん未開拓なのやばくないですか?ここら辺覚えてないから、革命起こしても勝てないのではという気持ちになってきました。

絵札から始まる素数の開拓が行われる

平常時では基本使われなかった絵札始まりの5枚6桁(かつAを含まないもの)を革命下専用素数として覚え始める人が出てきそう。ラリーを有利に進めることができそうですね。T始まりの7枚出しとか覚えておくと8枚出しのA0で応用が効いてアドバンテージが取れる可能性もあります、知らんけど。


敢えての革命返しを誘う4枚出し

上で4枚出しは革命返しをされるのでしないと書いてますが、相手が革命返ししてくることが容易に予測できるならそれを逆手にとって敢えての4枚出しができます。そこからのいきなりOverKJQJや合成数出し上がり、というかっこいいプレイングできるのではという予測です。
そしてさらにこのプレイングが当たり前になったときに「革命返しをしないという選択」という革命下なのに普通の4枚出しの出し合いが発生したら面白そうですね。博打要素が強いですが。



Aの残った山札を敢えて引かせる〜カマトト誘発

現プレイヤーはAの回収にかなり重きを置いています。これを逆手に取ってAで釣って相手にカマトトさせられるのではという考えです。例えばA729のAで釣って、その次の手で超多枚数出しをすることで組み切ることができるなどです。また、A使った強い素数で場を流して、その後そこそこの多枚数で攻めて、相手に「これ素数なら有利だし、ミスしてもAが回収できるから」とチャレンジを誘発するというのも考えられますね。
ジョーカーの無駄捨てみたいな一見不合理なプレイングも実はカマトト狙いの高度な心理戦を仕掛けていたら面白くないですか??




終わりに

散らかった内容の記事になってしまいましたが、昨今の革命事情について語れたと思います。革命は戦略として採用されているが、まだ勝ち切る段階まで戦略が発展していない、といったところだと思います。これから革命下の戦略は発展します。というか完全なブルーオーシャンです。今A0A始まりの数を使いこなせば革命下最強です、多分。
「お互いがAAXを持っているときのA0A始まり素数合成数」が2021年の革命下で流行してほしいです(合成数部分でカードカウントするなどの工夫が必要になりそうですが)。

さて、23日の記事は3TKさんによる 「素数大富豪オンライン新歓をやってみたお話」です。楽しみですね。

*1:グロタンカット後の全出し、ドローの有無で変わってきます

*2:全出し、カマトト、ミス、いろいろなラリーとか

*3:K(X含む)が4枚以上ならかなり安心、3枚なら5枚出し軸やOverKJQJなど色々考えるなどなど

*4:もちろん理論上はKKQ返されない手札もあるし、KKを切り札に持ってうまくあがれる手札も存在しそうですが、、

*5:もちろんKがたくさんあって平常時でも有利、革命しても有利という場合もありますが。

*6:8QTKで革命だったら革命のハードル低くて全然違う激ヤバゲームになることを考えるとめっちゃバランス良いなぁとつくづく感動してます

*7:相手が平常時にA48Aを出した時など

*8:AとXを独占してる場合を除く

*9:A022=2*7*73も一応

*10:シャッフルなし

*11:革命を起こす側がAAAXやAXXで革命を選択したときなど?ここらへん機会が少ないのでわからない

*12:この人なら絶対全回収してくるやろ、みたいなピンポイントな人読みはしてたりします

*13:ここで合成数を紹介した時点ですでにA0A33が使われなくなったりする可能性もあるんですかね

初心者と対戦するときに気をつけていること、気をつけたいこと

この記事は素数大富豪 Advent Calendar 2020 - Adventarの2日目の記事です。昨日は二世さんの2020年の素数大富豪 - にせいの日記でした。マイプライム杯 エンジョイ配信リーグ楽しそうですね!!!

はじめに

どうしたら初心者が素数大富豪を楽しんでもらえるか、もう1度やりたいと感じてもらえるのかを自分なりに考えたので書いておこうと思います。一言にまとめると、素数に出会えるようにプレイングしてもらいたいね、というお話です。このご時世、対面での布教が難しいので、この記事が参考になるかはわかりませんが、読んでいただけると幸いです。*1

OTTYが実践してきたプレイングもあればこんな風にできたらいいなぁと思ってるだけのものもあります。

特にこの記事を読んで欲しいのは、3~5枚出しがかなりできるプレイヤーです。そこそこ強くて素数を知ってるからこそゲームをうまくコントロールして初心者に素数大富豪の魅力を感じてもらうことができるはずです。かなりプレイングの部分で無茶なことを要求してますが、出来るはずだと思います。

今回は高校生以上で素数の定義についてはなんとなくわかるぐらいの初心者を想定しています。素数大富豪に関しては本当に初めてor1,2回だけやったことあるぐらいのイメージです。

あと、素数大富豪を布教する場はすでにセットされていて、初心者が1人以上いるところからスタートしているので、イベント開催そのものは、二世さんのこの記事を参考にしてみるのがいいでしょう。
nisei.hatenablog.com




素数大富豪って難しいね

我々の脳みそは素数大富豪ナイズされているので、「3の倍数は並び替えても3の倍数」「奇数を温存しないと詰む」「同じ札でつくるならQが頭に来るより6が頭に来た方が数が大きくなる」「絵札と絵札を組み合わせ使うと強い」「時には全出しが最善手になる」……などなどは無意識でやっていますが、初心者にとってはそうではありません。考えること物凄く多いです。

また、手番を貰っても何をしていいかわからないってのは初心者あるあるだと思います。なんでも出していいって難しいですよね。

さらに素数大富豪って上がり時を逃すと長いゲームになりがちだったりで、何かと難しいゲームだな、という印象です。

そんな難しい素数大富豪を楽しんでもらえるよう、「環境・ルール」「プレイング」「振る舞い、心意気」の大きく3つ観点から気をつけたいことをまとめました。

環境・ルール

素数大富豪はダレてしまうことが多々ありますが、それを回避するような環境を作るのが大切だと思います。間延びした素数大富豪、そんなに面白くないですし、1試合をそこそこ短くして試合数を多くしたいですね。飛び入り参加や急な帰宅にも対応したいというのもあります。

自分(経験者)+初心者1人か2人で対戦する

素数大富豪、みんな考え込むのでテンポが悪くなりがちです。初心者は待ち時間何を考えてプレイすべきなのかわからず、退屈する傾向にあるので自分を含めて2,3人での対戦がオススメです。初心者が多い卓で5人以上とかの対戦だと手番が回って来ずに退屈になってしまいます。雑談力があったり、暗算のプロの初心者なら別ですが……
自分の手番で札を出すときが一番楽しいと思うので、できるだけ試行回数を稼いでもらいましょう。

意外とマンツーマンも結構おすすめです。ゲームをテンポよく進められますし、他に待たせる人がいないのでじっくり相手を待てますし、ゲームをコントロールしやすいですし。我々が慣れているのもありますし。

初心者、自分、他の経験者の卓は結構辛い

経験者の集まりに一人初心者が入ったときのあのなんとも言えない感覚、辛いですよね。ガチ勢が合成数カマトトしたり、やたらと引いたりおいおいおい😅ってなることもあります。それであっさりあがるならいいのですが、そのあと長引くだけで面白みのない展開になってしまったら申し訳なく思います。
初心者をリピートさせたいという目的が一致してるなら、そういったプレイングはしないように初心者が来る前に簡単に打ち合わせしておきましょう。もちろん、無理強いは良くないですし、集まりの目的が強化合宿とかなら初心者をボコボコにするのは仕方がないですね。あとは自分が抜けてホワイトボード持ってうろうろする人になって、たまにおすすめ素数教える人になってもいいのではないでしょうか。

初心者のみの卓は好き好き

ルール確認や素数判定がスムーズなのはもちろん、初心者同士が初対面の場合もあって、気まずそうなこともあるので、初心者のみの卓はつくらない方がいいのかなと思ったりもするけど、変に萎縮しないで伸び伸びプレイできるのかなぁと思ったりもしてよく分かりません。

初期手札5or7枚、ペナルティーは1枚に統一する

初期手札は5枚か7枚にしておきましょう。最初から11枚は少し多いような気がします。個人的には最初5枚で何戦かしてその後7枚に増やすのが良いと思います。5枚ぐらいじゃQKも出しづらいし、革命とかできないしいろいろ物足りないでしょうから、ルールを把握したら7枚に移行するのがおすすめです。
ペナルティは1枚に統一しましょう、正直0枚でもいいような気もするんですけど、多少のペナルティ感があった方がゲームらしいですし。出した枚数そのままは多いですし、相手に絵札大量に持たれたりするとゲームのテンポ悪くなりそうですし。

プレイング

やはり素数大富豪の醍醐味は素数との出会いではないかと思います。出会いの機会を増やしてもらうプレイングを心がけたいですね。出会いを増やしてもらうプレイングとはどんなプレイングでしょうかね。正直ここに書いたことのさじ加減は難しすぎる気もするけど、トッププレイヤーならうまくやってくれそう。

多少甘い手を打つ。

初心者が6QJとか4QKなどそこそこ大きな素数を出してきた場合、出せてもパスをして相手に手番を渡してみる。実戦では有り得ませんが、多少手番渡してチャレンジする機会を作るのは大切だと思います。
特に相手から当てたら勝てるオーラが見える場合、それを実行できるように誘導します。オーラの見方はわかりませんが、枚数少ない時とか必死に割り算してる時とかは手番を渡してみましょう。
でもパスしすぎると露骨なので、ある程度は出しましょう。(難しい)

強い手札のときこそ、面白い手を出してみる。

初心者との対戦は普段だったらこんな手を出さない、という一手を出す絶好の機会だと思います。相手の思考時間を利用して普段出さない合成数出しが出せないか思考を巡らせています。(1859=K*K*J、KQ2=3^8*2、845=5*K^2などなど)ちなみに僕は、3枚出しで出せる数(素数ではない)を全て出してみたいという願望があり、常に合成数出しを狙っております。(まだまだ遠い道のりですが......)

3,4枚になったら思い切って出してみるように仕向ける。

我々には理解できないことですが、初心者は3,4枚になっても知ってる1,2枚出しをします。もったいないですね。
全出ししてみるように促したりして、全出ししてもいいんだ、という雰囲気を作りたいですね。
自分の手番で相手の手札の枚数出しをしてみて、全出しを誘発するのはおすすめです。

ここで何か出さないと勝ちます、と宣言してみる

前項と被る部分もありますが、初心者にはここでパスすると相手が上がるかどうかの判別が難しいので、出せる可能性のあるシーンでもパスしてしまうことが高確率であります。そこで、上がりそうな時は「ここで出さないと上がります」ときちんと宣言しましょう。
ただ、宣言した後、素数を間違えるのは恥ずかしいので自信のある素数のときにしましょう。(実体験に基づく)

自分も出会う

意外と素数が当たるんだとわかってもらうためにはこちらもHNPするのが手っ取り早い気もします。果敢にチャレンジする姿勢を見せましょう。
あんまり狙いすぎてもあれなのでこれも匙加減大切ですが、、、、
知ってる素数をHNPしたフリでも正直いい気もしますが、経験者が見て即見破られるようなバレバレな出会いの偽装はやめたいなぁと思います。(四つ子素数とか)

ほどほどな手加減とは

我々は、ちょっとした手加減ができるはずです。絵札で上がるようにするとか、絵札をバラして使って隙を作ったり、8TK,6QJとかを切り札にしてみたり*2、色々できるはずです。
普段わざと隙を作るプレイングはやらないので難しいですが、うまいことやってください。

それから、露骨な手加減して冗長なゲームをするならサクッと上がって次のゲームに移った方が良い気がします。
相手にその場で悟らせない手加減を心がけましょう。

2枚出し、3枚出しは間違えない。(ここは完全に個人的な信条)

自明な4枚出しも間違えないようにしましょう。なんとなく、わざとらしい手加減(?)すぎて嫌いなんですよね。どうしてもマジで手札が悪すぎてカマトトしたいなら手札増やしたいんでって素直に偶数出すのが良い気もします。

初心者が手札を大量持っていて上がれなそうなときはささっと上がる

初心者の手札枚数が多くなり、上がらなそうだなと思ったら、組みきったり、多枚数モードに切り替えてさっさと上がって次のゲームに移りましょう。より良い体験を提供できそうか、というのが基準になりそうな気がします。相手に上がる見込みがあるなら、多少長引かせてもいいし、上がる見込みがないと判断したら本気モードで上がる。*3多枚数特にn枚n桁でも普通に流れるので、うまく組んであがりましょう。(無茶ぶり)

革命は難しい

革命起こされると、途端にゲームが長引くの傾向にあるので、革命返しの機会があれば革命返しをするのがいいでしょう。
こっちから革命を仕掛けるのはありで、革命ってこんなもんなのか、って分かってもらって長引かせずに上がりたいですね。

振る舞い、心意気

オススメ素数を紹介していく

ホワイトボードや黒板にオススメの素数を書いていくといいかも。(特に四つ子素数三つ子素数、2枚出しなど)

個人的に初心者が覚えてて欲しい素数
QK
TK
9J
8J
3J
2J

64A
643
647

82A
823
827
829

QTA
QT7
QT9

ぐらいですかね?(QT素数推しなので)
初心者に何知ってもらうといいのかは難しいですねぇ。ここらへんはもっと考察して何かの記事にしたいです。

素数を当てたらリアクションをとる。

我々には3枚や4枚の素数は珍しくもなんともないですが、初心者にとってはそうではないことを理解しましょう。自分が知ってる素数でも出会っていたら、反応するようにしましょう。
無駄にハイテンションでもいいと思います。

内輪ネタで盛り上がりすぎない

正直、これは素数大富豪関係なく何にでも言えることなのでわざわざ言うまでもないことだと思います。○○さんが好きな素数だとか、8QTから始まる素数だとか、大会で出てた素数だとか初心者には正直どうでもいので軽く流しましょう。

倍数判定の紹介について

いきなり1001チェックの話して簡単に理解する人もいれば、3の倍数判定がわからない人もいます。もっと言えば偶数かどうかの判定も知らない人はいます。
もちろん相手の知識次第というですが、知らなそうなら偶数、3の倍数判定をふわっと話すぐらいでいいと思います。1001チェックは話して即理解できそうな人なら参考程度に話してもいいのかも。

あと、我々が当たり前のようにやってる3の余りだけを見て判定したり、57や852などのペアを3の倍数として最初から勘定しないというのは慣れが必要だということを肝に銘じておきましょう。

自分の世界に入らない。

「先手だったら1発上がりができた」「かっこいい勝ち筋がある」そういうのは、手札を写真に撮ってtwitterに上げて素数大富豪プレイヤーに驚いてもらいましょう。

あと、自分のターンでは長考しないようにします。相手のターンのうちに次の手を予測して次の一手を考えておきましょう。普段からやってるからできると思いますし、普段より楽な手がくるので楽ですね。

「この並びだったら素数だった」は控える

これ言われて嬉しい初心者はあんまりいないのでは、と思います。聞かれたら答える程度か、何度か出てる組や相手が知ってるような組だったら「勿体ないな〜」ぐらいの態度でいいでしょう、と思います。

素数判定アプリを入れてもらう

自分から素数を探し始めるようになれば、もう完全に素数大富豪にハマったと言えるのではないでしょうか。(むしろ素数大富豪が好きな人で素数を探すのが嫌いな人はいない)。その場でダウンロードしてもらって素数判定も手伝って貰いたいです(メインは経験者でやっていいと思います)。家に帰ってからも素数判定して欲しいですね。

出会った素数を覚えて帰ってもらう

次回も参加したいと思わせるには、どうすればいいんでしょうね、よくわかりません。身の回りの人たちは勝手に素数覚えてきてたりしましたから参考になりません。初回を面白いと思ってもらうのが一番強いと思いますが、3枚でも4枚でも出会った素数を覚えて帰ってもらうのは、良いことだと思います。そうすれば「こんな素数あったなぁ」とふとしたときに思い出してもらえますし、素数大富豪の印象もいいかんじになるのかな?


終わりに

結局素数大富豪の楽しみ方ってそれぞれだし、結構人を選ぶゲームだと思います。ハマらない人は沢山いると思います。素数大富豪にハマるポテンシャルを持っている人にハマってもらえればそれで良いのでは、と思ってます。体験してみて「Not For me」「運ゲー」「普通の大富豪の方が楽しい」という感想を持つのは自然なことだと思います。
ただ、如何に良い体験を提供できるかは一緒に卓を囲む経験者にかかっているわけで、素数大富豪の面白い部分をうまく抽出して提供できるようになりたいものですね。

最後になりますが、手加減は常にしないという人もいるだろうし、のびのびプレイングできないことを不満に思う人も、初心者に対しての手加減が失礼というポリシーの人もいるのかもしれません。それはそれでありなのだと思います。
僕個人のスタンスは一貫して、楽しませるための手加減はあり派です。あと、初心者向けという制約を課して組み切るの、そんなに苦じゃないんですよね。ガチガチじゃない素数大富豪もやりたいので。

明日3日の記事はマモさんで、呪文を使った新しい遊び方です。いったいどんな記事なんでしょうかね。

mamo0283.hatenablog.com

*1:オンラインでの布教はほぼしたことないです、、、

*2:この手加減、同じ卓に本気でプレイしている経験者がいると辛いので、事前に根回ししておきましょう。

*3:個人的にはあまり好きではないのですが、仕切り直しを提案するのも手です

戦略ゲームとしての素数大富豪

 

この記事は素数大富豪 Advent Calendar 2018 - Adventar記事です。記事を上げるのが大変遅くなって申し訳ありません。

さて、この記事では素数大富豪を戦略ゲームとしての面白さ・難しさの話をしていきます。完全に主観なので、このような人もいるんだなぐらいで読み流してください。

読み、駆け引きが楽しい

素数大富豪が楽しいのは言うまでもないですが、楽しみ方のアプローチは人それぞれです。私は戦略ゲームとしての素数大富豪が好きです。組み切ったり、7~9枚出しで押し切ったりすること好きですし、あえて低枚数で出したり、終盤のお互いに手札が疲弊して2QJで場が流れたりする危ない橋を渡るハラハラしたゲームも大好きです。そういうゲームには顕著に「読み」「駆け引き」といった要素が大きく表れており楽しいです。

ゲームである以上相手との対話が大切であると考えております。自身の手札に翻弄されてばかりで相手の状況を見れないようであれば勿体ないと思います。だってゲームという形式があって対戦してくれる相手がいるんですよ!素数を覚えれば覚えるほど相手の思考を読めるようになってきて、面白さに深みが増すんです!!

素数大富豪って難しい?

素数大富豪中毒の私も素数大富豪を知った当初「このゲームめっちゃ難しい」と感じました。特に「読み」「駆け引き」って難しいと思います。「この素数なら手番が取れそう」「ここではパスしておこう」「ここはペナルティを引いて手札増やそう」みたいな状況判断ってある程度素数を覚えていないと確信をもってできないんですよね。
そしてなにより素数が強いか弱いかの判断は主観的な部分がある、という難しさがあります。例えばQT6Aが場を流すような決定力があると考えるか否かという話です*1。4枚出しを全然知らないなら、これで流れてしまうこともあったりするんですが、今の環境ではあまり大きくない素数ですよね。この基準はコミュニティによって本当に異なるものでして、その価値基準が共有されていればそれでいいと思います。「俺たちは雰囲気で素数大富豪をやっている」そんな感じです。その雰囲気を読み取ってもっと強くなりたいという野心が生まれませんか?

メタゲームとしての素数大富豪

素数大富豪はメタゲーム*2としての面白さを抱えております。メタゲームとはゲーム外での駆け引きのことです。例えば「4枚出しが流行っているからあえて5枚出しで攻めよう」「KJQJが猛威を振るうから、それを超える合成数を覚えよう」「7枚出しをしてくるプレイヤーがいるから35億素数で対策しよう」など環境を読んで、ゲームの外で対策を練る盤外戦略です。

この駆け引きによって「8QTで始まる素数を覚えよう」「きれいな並びをした覚えやすい素数を探そう」「面白くて強い語呂素数はないだろうか?」のようにプレイヤーの覚える素数に個性が生まれます。単にその場限りの出会いではなく「必殺技」として素数を使いこなしてる感がめっちゃ爽快感があるんですよね。

現在素数大富豪で遊ぼうin札幌では、プレイヤーが切磋琢磨しております。繰り返し同じメンバーで集まれるのことが要因なのかな、と思います。「あいつはこの辺りの素数に詳しい」みたいな事実を知っていることで、面白みが増すんですよね。

ここら辺のことはもりしーさんの記事に詳しく書かれています。

 

prm9973.hatenablog.com

 

対戦ゲームとしての素数大富豪の真髄はメタゲームにあると思います。盤外での素数探索、考察は欠かせないし、その時間も楽しいのです。素数大富豪のことを考えている時点で素数大富豪をしているといっても過言ではないのです!!!

 

おわりに

現在一部プレイヤーのみで切磋琢磨している現状はもったいないと思います。もっともっと多様な戦略・素数があって個性的なプレイングがあっていいと思います。みんなが必殺技の素数を持っている時代が来て欲しいです。

*1:実体験に基づいており、初めて素数大富豪で遊ぼうin札幌に参加したときはQT6Aが強いと考えていました……

*2:メタゲームとは (メタゲームとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

なぜQは使いづらいといわれるのか考えてみた

この記事は素数大富豪 Advent Calendar 2018 - Adventarの10日目の記事です。

昨日9日目は岩淵夕希(物智)(@butchi_y)さん | Twitterさんの「オロチ数」を探した結果 - 岩淵夕希 公式ブログ (temporary)でした。

 

 

さて、今日のテーマはQ(12)の持つ特性についてです。

Qって使いづらいと感じませんか。特に素数大富豪始めたばかりだとQに悩まされることってあると思います。初心者と遊んでいると「Qが余る」「Qは来ないで欲しい」という意見がよく聞かれます。かく言う僕も初期はQの扱いに困り、Qを弱い札だと考えていました。ここで僕は疑問を持ちました。

「なぜQを使いづらいと感じるのか?」

この問いには「2枚出しでQを使った素数がQ7とQKの2つしかないから」「3枚出しでQを2枚含む素数がないから(QQxの形の素数が存在しないから)」という回答がなされますが、本当にこれだけでしょうか。これらのことからQが使いづらいと結論づけるのは早計ではないでしょうか。

 例えば、この理屈でいけば「2枚出しにおいて6を使った素数は3つあり、8を使った素数も3つある。よって6と8は2枚出しにおいて同じぐらい使いやすいといってよいのか?」とか「3枚出しで66Aという素数を出すことを禁止してゲームを行ったときに6を持て余すようになるのか?」というような疑問が生まれます。

というわけで原因はもっと根深いところにあるのではないかと考えまして、「なぜQは使いづらいとされるのか?」について考察したいと思います。

 

とりあえず今回の考察は3枚出しまでを対象にします。また本当であれば合成数についても考慮すべきですがそこまで広げると大変なので今回は見送ります。

結論から言うとあまりうまくできませんでしたが、雰囲気だけでも感じ取って改善策を教えてください。

 

  • Qが出しづらいとされる理由について2つの仮説
    • [検証] 仮説1:Qを使った素数が少ない
    • [検証] 仮説2:3枚出しにおいてQと他の札との結びつきに顕著な特徴がある
    • 考察的なもの
  • [おまけ]オススメのQの有効活用素数
  • まとめ

 

続きを読む

はじめに

はじめましてOTTYと申します。

 

少しでも素数大富豪の布教の力になりたいという思いでブログを開設しました。素数大富豪がいかに奥が深く、飽くことのないゲームであるかを紹介するとともに、強くなるにはどうしたらよいのか考察していきます。

 

私は普段から素数大富豪に興じており、毎日のように家族・友人と素数大富豪をしております。素数大富豪の魅力に憑りつかれた一人です。そのような人が増えてほしいと切に願っております。

 

目下の目標としては初心者向けの素数表の公開です。そして素数大富豪のルールはわかったけれども、どのような素数を覚えていけば強くなれるのかという人に向けて、様々な考察を発信していきます。

これからよろしくお願いいたします。