こんにちはOTTYです。
先日行われたマスプライム杯で準優勝&最大素数 賞(決勝大会)の成績を残すことができました。
もう1ヶ月以上経っていて旬をすぎた感ありますが、せっかくの自己ベスト記録です。この先今回以上の成績を残せない可能性もあるので、試合の感想とか出した素数 の振り返りをしていきたいと思います。
マスプライム杯のURLは以下になります。
www.youtube.com
www.youtube.com
あと、カステラさんの数譜がまとめてくださっているので、決勝トーナメントの数譜はここをみてください。
graws188390.hatenablog.com
今大会に向けてしたこと
まず僕のマスP大会の戦績は次のようになります。
マスパワー杯2018:マモさんに2-3で敗れベスト8
マスパーティ杯2019:ドゥーさんに1-2で敗れ初戦敗退
普段ヘラヘラしてても、やはり去年の初戦敗退は悔しいものでして、とにかく今回は勝ちたいという気持ちがありました。しかし、昨年以上の猛者ばかりで、2019年後半からあまり成長してない僕が勝ち進むことは難しいと思っておりました。
最近は初手の7,8枚は普通に返されるし、大量に引いた後に7枚14桁や8枚16桁が普通に飛んでくるやべー世界です。また、OverKJQJもほぼKKKQ以外信用できないなど本当に魔境です。
そんな大会に挑むにあたって以下の素数 は必須だと思い、覚えようと試みました。
•7枚14桁、8枚16桁の使いやすそうなものの暗記
•6枚11桁の暗記(頭が6以上で使いやすそうなもの)
•5枚5桁、6枚6桁レパートリーを増やす(重複のないもの、厳選した三つ子など)
•6枚12桁の復習(KKJQKJとか忘れてててビックリしました)
•めっちゃ長い素数
•革命用の隠し球
こうみると色々覚えているように見えますが、実際ほぼ忘れてます。素数 表を作って満足してろくに見てないものもあります。とりあえず覚えてみて覚えられないものが1分で思い出せるわけがない というスタンスで脳に優しい素数 のみを覚えました。
解説について
予選会ではけんさん、なきゃのさんと一緒に解説の担当をさせて頂きました。聞いていただきありがとうございました。
札幌杯でも解説をさせて頂いたので、その時の反省点を踏まえて、「この組だとこれで素数 でしたね」「ここ勝ち筋ありますね」的なプレイヤーが知らないであろうことを発言するのは避けるようにしました。あと、専門用語、合成数 カマトトやOverKJQJなどは何度も説明をするように心掛けました。
個人的にはどちらかというと対戦者の気持ちを代弁するような解説を心がけ、次の盤面の動き方を予測した解説にしようと心掛けました。試合のニッチなポイントの解説を聞きたいニーズがあるのかもしれませんが、今回はこのスタイルでした。
また、オンラインでの掛け合いはオフラインと比べて難しかったです。相方が資料を見ているタイミングだったりとか、オフラインだったら察して話繋げるのになぁという間が多々ありました。
札が見えないなかで次の一手 を予測して話すのは大変でしたが、札幌杯よりは盤面の読みはそこそこできたように思えます。ピンポイントな読みはあまり出来ませんでしたが。
プレイヤーの意図が汲み取れなかった場面が多々ありました。後から聞いて理解するなど、自身の思考の硬いと思う点もいくつかあります。あまりにも個人的なセオリーに則りすぎた発言をしていたりする部分も多々あります。カードカウンティングも不十分で、後から見ると頓珍漢なこと言ってるな〜ってところもあります。あと、もう少し雑談的なのを挟んでも良かったと思います。また解説する機会があれば、今後の課題としたいです。
解説についてのもろもろはなきゃのさんの《ここになきゃののアドベントカレンダー の記事のURLが入るので、はやく書いて》を読んで下さい。
超主観的な試合の振り返り
ここから予選も含めた5戦分の振り返りを完全に僕の視点で超ざっくりをします。でこぽんさん、ドゥーさん、はちさん、3TKさん、もりしーさんの順に簡単ですが思考過程を交えて振り返っていきます。だいぶ時間が経ってるので印象的だったハイライトのみ抜き出します。
vs.でこぽんさん
でこぽんさんは語呂素数 で長い素数 を出してくるプレイヤーです。また、天鳳 を狙った全出しを多用しております。迂闊な素数 を出すと強い素数 、合成数 (KQJKとか)で強引に手番を握られて全出しの試行回数を稼がれると負けそうです。そんなでこぽんさんには先手番できるだけ短期決戦で挑もうと思いました。でこぽんさんは反対に長期戦に持ち込みたいだろうと考えているだろうと読んでまして、1戦目はそれが上手く刺さった形になります。4523からの69QTJK9です。この素数 KTQJ+699なので実は二刀流で組み切れていません。合成数 カマトト読みの4+7で組んだ形です。
2戦目はでこぽんさんの初手10枚出しでいきなりの絶体絶命です。負けを確信しました、、、、がまさかの組み切っておらず、首の皮一枚で助かります。その後、手札をうまいこと減らしつつ、でこぽんさんが出したいと言っていた「はいはいお疲れさん(81810213103)」で勝負を決める。*1 手札に恵まれとても上手く組めた試合でした。
vs.ドゥーさん
ドゥーさんとは昨年マスパーティ杯で対戦し、そのときに1-2で敗れております。長期戦で、僕が渾身の56QT24Kxを出したらドゥーさんに9643KTQJ(多分?)を出され、その後ペースを握られ負けた記憶があります。
1戦目は相全出し後、KKXXが手札に来るという圧倒的有利状態になりました。最初は組みきれず、とりあえず6枚で組もうとしますが、失敗します。がドゥーさんも失敗し、再びこちらに手番がきます。ここでKKQQJ=599*967*2267が出せることに気づきます。そうすると他の部分もスラスラ組めて上がりまで持っていけました。
2戦目は全出し後かなり札が悪く、1戦目のツケが回ってきたなぁ、と思いました。相手の9枚出しに対してA,Xを使用しなくてそこそこ大きな8QTJJ632Jを出しました。(8QTJJ632Axが4つ子)これにより、どうにか革命を起こすことができました。革命後はこちらがA0Aを切り札にするプランで組めたのでよかったです。
2戦ともなんとかうまく組みきって勝つことが出来ましたが、2戦目A729のAを回収されていた場合はやばかったです。
vs.はちさん
はちさんは、とにかく混戦を粘って勝つ印象が強いです。全出しから少し減らしてからの組みきりや、機会を伺って革命をしたりして有利な状況を作りながら勝つプレイヤー、というイメージです。
1戦目は自明な勝ちです、手札が最強でした。
2戦目、最大素数 を出した試合です。それまでの流れが面白い試合です。革命下でXを2枚持たれていてもうどうしようもない状態だし、合成数 カマトトしたのに山札にA置いてくるし(これはA729の上に1枚重ねる高等プレイしたつもりだった)、手番が来ても革命返しがあまり有効にならなそうだしで負けそうな試合でした。
はちさんの過去対戦を分析すると長丁場の場合、手番よりも手札を強くことを優先する傾向にあり、手番が来た時に大きな素数 で攻撃を仕掛けられるのでは、とは試合前に考えておりました。
なので、不利な状態でも手番が来る可能性を信じて大きな素数 をつくることに集中しました。そのあとは時間切れで勝つつもりでした。
時間切れまで粘ることを視野に入れて手札を減らしていたときに突如繰り出された267!!!そこに突き刺さる8QTJKQ3456789AA2359QT7!!!!からの44TKKJ!!!2セット目は大きな素数 を有効に使い勝利できた試合でした。8QT~については下の方に覚えた経緯書いておきます。
vs.3TKさん
3TKさんは7枚出しの組みきりが強い。割と3TKさんが優勝するのでは、と本気で考えてました。弱い7枚→そこそこな7枚→7枚14桁→残りという戦術が強いです。一応対策として、7枚12桁、7枚13桁をいくつか覚えて、弱い7枚に対してKやX(革命を起こす場合はA)を温存しつつ嫌がらせをするということは考えてました、がこれも難しいですよね。また、17枚出しという超多枚数出しが驚異で、17枚出しをされた時用にいくつか素数 を覚えましたが、まだ実用性は低いです。いつか使いたいですね。
1戦目は9643X3TA2J|X=Aという10枚出しです。Aで絵札をバラしてかさ増しをしました。10枚なら切られないだろ、という考えです。結果これが刺さった形になりますが、なんかちょっと違ったら知ってる素数 出されそうなぐらいの手札で怖かったです。
2戦目は初手HNPで負けました。肝心なときにHNPできるのは才能。ちなみに僕は今大会HNPしてません(多分)。
3戦目は初期手札悪くないものの偶数が多すぎる。とりま487をだすが、あまりいい手ではない。当然合成数 カマトトされて、困って全出し。その後3TKさんがKがなかったからか革命をしてくれて、ジョーカー2枚持てた状態で革命になったのでペースを掴めました。5枚出しのラリーもいい感じにでき、直前に覚えた444QJやいいコックさんも出しつつ、勝ち確定まで持っていけました。結果として相手の革命に助けられた試合になりました。最後まで偶数が重かったです。もっと素数 覚えねば。
vs.もりしーさん
もりしーさん、4連覇おめでとうございます。
1戦目は仕方ない。決勝大会仕様のもりしーの札ってこんなんだったなぁ、と一昨年のカステラさんや去年のnishimuraさんのことを思い出しました。
2戦目はうまく時間切れを使えたと思いますが、正直な話、もっとうまく組みきれよ感は強いです。緊張していて楽な戦術に逃げてしまいました。もりしーさんの5枚出しに対してA0A33を出さなかった話とか、JTTT6Jと53をどちらを先に出すかとか、334を捨てたこととか、時間切れに持ち込むノウハウとか、この試合に関しては語りたいことが多すぎて纏まりませんでした。気が向いたらこの対戦の反省記事をあげますが、期待しないでいてください。個人的には色々新たな課題や戦略などが見えた興味深い試合です。*2
3戦目は手札には恵まれたものの9枚返せず負ける。5戦を通してみるとチャンスがあったとするなら、この試合だったのですが、この時点では実は知っていた素数 はなさそうでした。素数 のレパートリー増やしたい。
4戦目はこちらの全出し失敗から、もりしーさんの11枚出し。8QTJA369469で応戦し、そのまま手番を渡さずに勝利。手札多いと11枚は普通に返ってきますし、その後は手番来ません。
5戦目は、KTQJの二刀流戦略をとられ敗北。唯一の勝ち筋があったとするなら、こちらにJが3枚あったことから相手の切り札がKJQJ出ない可能性まで考え、TJJKを温存しつつ426Jなどで応戦し、次の引きでQかKを引くことに賭けるというプランでしょうか。ここまで頭が回らなかったのは反省してます。*3
負けてはしまいましたがフルセットで対戦できたのでとても楽しかったです。開会式で話した「打倒もりしーさん」のあと1歩のところまで来れただけにとても悔しいですが。いつかリベンジをしたいですね。
全試合通して
手番と手札にかなり恵まれたという印象ですが、すごく楽しくプレイングができたと思っています。対戦して下さった5名の方々、本当にありがとうございました。また対戦してください。
8QTJKQ3456789AA2359QT7について
今回、8QTJK12345678911235912107という素数 で最大素数 賞(決勝大会)を頂きました。ありがとうございます。僕はマスパワー杯2018での最大素数 の記録を持っています。そのときの素数 が812102124139です。今見るとめっちゃ小さいですね。素数 大富豪のインフレがいかに激しいかがわかります。
とにかく長い......
最近では、3TKさんの17枚出し四つ子素数 だったりカステラさんの98765431122T92JKxみたいな長い四つ子素数 が現れ始めています。自分もそれと同じかそれ以上に長い素数 を覚えようとしました。ただ何を覚えれば実用性があるのかわからない状態でした。そこで実用性を少し分析しました。
実用性とは次の3つの要素があるのではと思ってます。
まず、素数 の作りやすさは重複の少なさや、コストの低さ(KやXの使用が少ないなど、特に組み切れないときに手札に揃っていそうかなど)。見つけやすさは自身の目に留まりやすさ、強さは長さや一応それなりの大きさなどです。
これらを総合して何を覚えるか色々考えて8QTJKA23456789から始まる素数 にしました。8QTJKは僕が元々好きな8QTの並び*4 となきゃのが愛用してるQTJK素数 からきてます。その後ろにA23456789を並べるのは、重複が8しかないし、めちゃくちゃ覚えやすいし、見つけやすいといういいことばかりです。(98765432Aでも良かったかもしれないがA2をQで代用できるというメリットがあるため昇順にした)。この並びを思いついたときは驚きましたし、8QTJK最高だなと思いました。
その後ろは気合で覚えるのですが、同じ札を3枚使わなくて良いという出しやすさを持っています(1123の部分をJ23で出すとすると、末尾のxを除いて同じ札2枚までで構成できます)。*5
20枚を超える四つ子素数 のなかでは、とても出しやすく覚えやすい素数 ではないでしょうか。まさしく8QT素数 の真骨頂です。いくつか似たようなのも覚えたので、それらも使っていきたいです(桁的には少し小さい)
123456789という単純な並びをチャンクとしてみることでこれ以上ないぐらい素数 の長さに対して楽に覚えられて使える素数 に仕上がったと思います。
皆さんもこんな感じの長い素数 を探してみてはいかがでしょうか。特に、自分が目につきやすい組+123456789という単純な並び+重複の少ない何枚かという構成、オススメです。重複多いなら123456789からよく使う札抜いてもいいのかもしれません(例えば8QTJK12345679という並びもありだったのかもしれない((とは言ったものの、個人的には頭には3の倍数の組がついて欲しいという謎のこだわりがあり、それを満たすために8を重複させてる部分はありますが)))。ただまぁ、22枚出しをするためには最低でも手札が30枚ぐらいはある可能性が高くて、残りの手札をうまく捌けるのかという疑問はあります(⌒-⌒; )
超多枚数の時代……来るんですかね??
今大会、予選で3TKさんが出会った11穣が全大会を通しての最大素数 となりました。レギュレーションが違うとはいえ、こっちは8穣なので当然小さいわけでして少し残念ですが、知っている数にしては相当な大きさだったと思います。何より知ってる素数 で再現性があるというのは誇るべきでしょう。並びもきれいですし。
山札が切れたときのレギュレーション、時間制限について
今回かなり、ルールをうまく活かした戦い方ができたと思います。ルールをよく読んで良かったです。山札のカウンティングはほぼ完璧*6 だったし、時間切れを狙い通りに決められました。おそらくこのルール突き詰めれば、今までの素数 大富豪にない高度な駆け引きができそうだなと思いました。
山札のカウンティングについて、デッキ切れ時のペナルティ
本ルール、山札がシャッフルされるので、1ラリーの分がそのまま山札になった場合、KやX、Aの位置が把握できないので手札を強くするには、底まで引く必要があります。
山札カウントは直前に少し練習しました。多少の誤差(自分相手のドロー分)は許容してカウントしつつ、1,2枚捨てられるぐらいは仕方ないと思ってギリギリを攻めるようにしましたが、自分がドローしたかすら忘れるのに相手のドローなんて覚えられるわけがないです。本当は山札の厚みだけでだいたい把握できると強いですね。
捨てる札*7 もかなり悩みました。30秒で何捨てるか判断するのは難しいが、そこそこうまく捨てられたと思います。(はちさん戦では3を捨て上がれるようになったし、もりしーさん戦でも何も考えずに334を捨てたわけではない。でもあそこはもう少し考えても良かったかもしれないが)。
このルールにおける多枚数出しの強さは一考の余地があります。山札が少ない状態での多枚数出しは相手がチャレンジをしづらくなるため、切られづらくなります。超多枚数出しが強いルールだと思いました。
時間切れについて
今の素数 大富豪、KやXの数が勝敗に直結しやすく手札が悪いと相当な不利を背負うことになります。しかしこのルールがあることで圧倒的有利な手札でも手札を減らしていないと負ける可能性が高くなるという、手札の消費を促すルールになっています。
手札を全部消費できなくても、手番が回ってきた場合に、超多枚数出しor強い素数 で手札を減らす→何か切られて良い低枚数→知ってる素数 を残して時間切れを狙う、というパターンが取れます。この戦術ならハンド差を覆すことができます。
山札枯渇時にジョーカー2回で2分稼ぐことが有効な戦術になったり、その後のグロタンカットで露骨な遅延を挟んだりできるわけです。劣勢でも手札枚数を減らすことで(両方素数 でないときに)勝てるという、今までの素数 大富豪にはない
ただこのルール、ギリギリのシーンでは、審判の素数 判定の速さで勝敗が決まる場合もあるので、審判が責任を感じてしまいそうです。(もともとは初心者同士の終わらない試合をしているときの強制終了ルールなので、こんなこと気にしなかったと思います)
このルールで見てみたい事
多枚数に対して相手が切らないと負けると判断してHNPを狙ったが当てられず、山札切れを起こさせてペナルティで上がる
めっちゃ時間稼ぎする、特に時間を稼ぐためにジョーカーを捨てる戦術
お互いに時間切れ後の素数 で勝ち狙いで小枚数出しの変なラリーが続いてしまう
などなど、無限の可能性がありそうです。
おわりに
僕は最強の素数 大富豪プレイヤーを目指していますが、最も面白いプレイングをするエンターテイナーも目指しています。面白い勝ち方をしていきたいですし、綺麗なプレイングをしたいです。今大会ではどの対戦相手とも良いプレイができたと思っております。本当に楽しかったです。
最後に年末らしく来年の抱負を述べておきます。「革命に強くなる」と「初タイトル」、「手札の並べ方」です。動画の手札めっちゃ見づらい……申し訳ありません。次回までに改善したいです。